東アジアのことわざ

田中清一郎「中国の俗諺」から
ベトナムの諺の元になってますね

一軒の家の不如意に千軒の家が持ち寄る
一家不夠千家聚湊(一家不彀百家相湊)

一つの腐った梨は一かご全部の梨を腐らす
一个梨能一筺

刀の傷は癒るが言葉から受けた傷は癒らない
利刀割体 瘡犹合 言語傷 吃不消

貧乏もせいぜい三代 金持ちもせいぜい三代
窮不過三代 富不過三代

顔は笑顔で心に刀
笑不離瞼 心里把刀

水を飲むとき井戸を掘った人を忘れるなかれ
吃水 莫忘掏井人

果物を食べて木を忘れる
吃了果子 忘記樹

食べるものはやはり家庭料理、着るものはやはり粗い木綿の着物
論吃還是家常飯 論穿還是粗布衣

雷さまは食事している人の上には落ちない
雷公不打吃飯人

座して食えば山をも空し
座吃山空

馬を知らせて花を観る
走馬看花

二つの龍が闘えば、魚、大亀、蝦、蟹が傷つく
二龍相闘 、魚鰲蝦蟹受傷

韓国朝鮮のことわざ(俗談ソムタム)

昼の話は鳥が聞き、夜の話はねずみが聞く
往く言葉が美しくてこそ還る言葉が美しい
鯨の喧嘩で小エビの殻が裂ける
ドジョウ一匹が川の水をみな濁す
クッでも見て振る舞い餅でも食べる(クッはお祓いの儀式 他家のことは気にしない)
塵集めて泰山
寝そべって餅食い(安楽、または非常に簡単)

「ミニマムで学ぶ韓国語のことわざ」より