付録第8話 貞烈な媚醯(ミエ)夫人の伝説

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付録第8話 貞烈な媚醯(ミエ)夫人の伝説
Phụ lục 8: Truyện bà phu nhân trinh liệt Mỵ

lang-mo-lang-My-E.jpgチャンパの皇后であったミエ夫人が
自分を欲しがる李太宗(リータイトン)に
文句を言う話。言い方がすごく怖くていいです。

最初、協正佑善夫人でのちに
貞烈が加わって協正佑善貞烈真猛夫人に変えています。
時代で貞操概念も変わったのかもしれませんね
この写真も法律新聞から

 ミエ(媚醯)夫人は占城(チェムタイン(チャンパ))国の王であるサーダウ(乍兜)の妻でした。 李太宗(リータイトン 1000-1054)は占城(チェムタイン)を倒し、サーダウ(乍兜)を斬り、ミエ(媚醯)を捕らえて連れ帰りました。リーニャンの川に着くと、王は使者に命じて夫人を女奴隷にしてはべらせようとしました。夫人は激しく怒り、白い織物をつかんで自分の体に巻きつけ、ホアンザン(黄江)川に飛び込んで死んでしまいました。

 霞のかかる早朝や月の出る夜にはいつも、その川の淵で嘆く声が聞こえます。我が国の人々は、礼拝するための寺院を建てました。

 その後、王たちはリーニャンの地を通過し、龍の船の玉座に座って川を渡り、寺院があるのを見て、臣下に聞きました。臣下は夫人の話について明らかにすると、王はかわいそうに思って言いました。「もし、その真実が神聖なものなら、夫人が私に知らせてくれるだろう。」

 その夜、真夜中になると、夫人は王に夢でお告げをしました。夫人は占城(チェムタイン)の服を身につけ、拝みながら泣きぬれ、嘆いて言いました。「私は女子の道を守ります。心は一つ腹は一つは夫といっしょです。サーダウ(乍兜)は陛下に並ぶ者ではありませんが、この地方では優れた人物です。私はいつも夫の恩義に感謝しております。最近、サーダウ(乍兜)は道をあやまり、上帝は天罰を下し、陛下の手を借りて処罰しました。それで国は粉々に消えました。

 私は日々夫の恩に報いたいのですが、機会がまだありませんでした。私は幸運なことに、ある日陛下にお会いできました。陛下は使者に命じて、私をこの川の流れに送りました。おかげで純潔を守ることができました。この恩は語り尽くせません。私には、神霊であるということを宣言するための、どのような法術もあります。陛下の耳に届く言葉は何でもあります。」言い終わると、夫人は忽然と姿を消し、その姿はどこにもなかった。

 王様は恐怖で目を覚まし、夫人を協正佑善夫人(ヒェップチンフーティエンフーニャン)としました。陳仁宗(チャンチュンフン)の時代に、夫人に対し、さらに烈婦としての貞烈の2字を加え、協正佑善貞烈真猛夫人とし、高潔な純潔さをほめたたえました。


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