第1巻その2 魚の精(グーティン)の伝説

  • ID--15478 カテゴリー
  • |

魚の精(グーティン)の伝説

 東海には、魚蛇の精(魚精(グーティン)とも言う)がいて長さは五十丈を越え、ムカデの足のように多くの足があり、あらゆる形に変化し、計り知れない大きな霊異を起し、動く時は嵐のような音が鳴り響きます。人間の肉を食べるので、誰もが恐れていました。
 昔に人間のように見える魚がいたのが、東海の岸に着いて人間に変わり、話し方を覚え、徐々に成長し、たくさんの息子や娘を産み、魚やエビ、フネガイやシジミをよく捕まえて食べていました。
 また蛋人(ダンニャン)または蜒人という族もいて、海岸の小島に住んで、魚を捕まえることを専門とし、それから人間になり、蛮人(山の人?)との籾、刀、斧(※塩米、衣裳、刀斧)の交易のために東海をしょっちゅう行き来していました。
 海岸には、石の歯がギザギザな魚精(グーティン)岩が横たわってありました。岩の下には洞窟があり、魚精(グーティン)はそこに住んでいます。波風は荒く、通る道はなく、人々は別の道を開こうとしましたが、固い岩を彫るのは困難でした。この場所を通過する民の船は、いつも魚精(グーティン)によって被害を受けます。
 ある夜、仙人たち(または超人たち)が、旅人が通り抜ける所を作るために岩を彫っていました。魚精(グーティン)は(それを邪魔するために)白いオンドリに変身し山の上で鳴きました。仙人たちはその声を聞き夜明けが来たと間違えて、空に飛んで行きました。今では、人々はその道を仏陀洞(ファットダオハン)と呼んでいます。
 龍君(ロンクン)は被害を受ける人を憐れんで、一艘の船に変身し、水府(トゥイフ)の鬼(ダートア)に海神が波を起こすのを禁じるよう命じた上で、魚精(グーティン)岩の洞窟の岸に漕いで行き、1人の人をつかんで、魚精(グーティン)に食べさせるために投げようとするふりをしました。魚精(グーティン)が飲み込むために口を開けると、龍君(ロンクン)は赤く焼けた鉄の塊を持って魚の口に投げ込みました。魚精(グーティン)は飛び上がって、船の上に落ちバタバタしました。
 龍君(ロンクン)は魚の尻尾を切り落とし、皮をはいで山を覆いました。その場所は白龍尾(バックロンビ)と呼ばれています。魚の頭は海の外に流れ出して犬になりました。龍君(ロンクン)は石を取って海を塞ぎ、それを切りました。犬の頭に変わったそれは、現在は狗頭山(カウダウソン)と呼ばれています。体は曼求(マンカウ)へ流れて、その場所は曼求水(マンカウトゥイ)または狗頭水(カウダウトゥイ)と呼ばれています。


------
お願い1 もし内容に間違いを見つけたら、ぜひページ下部↓のコメントかメールでお知らせください。
Nếu bạn tìm thấy câu sai, xin vui lòng cho tôi biết.
mail: 758vietnam@gmail.com

お願い2 このページは無料の電子ブックではありません。
翻訳を引用するときは出典を明記するようお願いします。