付録第4話 正義の神龍肚(ロンド)の伝説

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付録第4話 正義の神龍肚(ロンド)の伝説
Truyện Thần chính khí Long Đỗ

Den_Bach_Ma.jpg現在ハノイの東門にある白馬殿の話です

 唐の時代、高駢(カオビェン)はわが国に駐留し、政府を占領し、王を宣言し、羅城を建てました。城を建て終えたばかりの時、ある早朝に駢(ビェン)が歩いて、東門の外を見ると、突然大雨が降り、強い風が吹き、地面から立ち上る五色の雲を見え、光がひらめきました。1人の異人が、色とりどりの上着を着て、多くの装飾品を身にまとい、赤い龍にまたがり、金の札を手にして、雲の中で浮遊して、気勢は高まり、長い間上に下に飛んで、やがて消えました。駢(ビェン)は驚いて、悪鬼に違いないと考え、祈るために祭壇を設置しようと考えました。

 その夜、夢に神人が現れてこう言いました。「疑うことはありません。私は妖怪ではありません。。龍肚(ロンド)の王の正義の神であり、新しい城ををよく見たくてここにあらわれただけです。」駢(ビェン)は目を覚まし、 翌朝、役人を集め嘆いて言いました。「我々はこの地の人々を服従させることができないのか。異国の鬼のような者に我々の見せたくない所を見られてしまうほどだ。」

 ある者が、千貫の鉄で神人の形をした彫像を鋳造し、お祓いをするよう進言するので、駢(ビェン)は従いました。呪文を読んだ途端、急に空も大地も夜のように暗くなり、雨と風が激しく吹き荒れ、鉄像は崩れ落ち空中に飛んで行きました。駢(ビェン)は怖くて北に戻りたくなりました。当時の人々は不思議な事だと驚き、城の東側に寺院を建てました。

 その後、李太祖(リータイトー)が首都をここに置き、城塞を建設すると、神人があらわれて祝福する夢を見ました。王は言いました。「百年の間、人が香火を絶やさずにいられるだろうか。」すると答えがありました。「皇帝が万年長生きされますように。神への崇拝は百年だけではありません。」王は目を覚まし、動物を殺して犠牲にささげるように命じ、昇龍城隍大王(タンロンタインホアンダイブオン)としました。

 当時、東門では市場が開かれており、神を祭る殿は長い通りの並びに置かれていました。通りはたびたび火災に見舞われ、猛烈な風が多くを焼きました。ただ殿は火事に遭わずにそのまま残っていました。王は殿が禄を得るようにして、新春の祭りをすべてここで行いました。3度火災にあいましたが、まだ焼けたことがありません。

大王霊の偉大な文が伝わり、
今日までも鬼たちは恐れる。
3回の火でも燃えることなく
風雷は戦いの嵐をあげる。
悪霊を退治する指揮を行い、
何十万もの兵士を一吹きで全滅させる。
北の侵略者に正義の力を示し、
永遠に平和な世界を築く。

 陳(チャン)朝では、これをトゥアンドゥトゥウン大王としました。壽昌(トースオン)県の河口(ハーカウ)地区にある寺院は、現在、白馬(バックマー)殿と呼ばれています。


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