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第1巻第10話 白い雉の伝説

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第1巻第10話 白い雉の伝説

・臣下越裳(ヴィェトゥオン)が、中国に行って周公(チューコン)に拝謁して、南だけに行ける車に乗って帰ってきた話
・白い雉は周公(チューコン)への貢ぎ物

 北の周(チュー)朝の成王(タインブォン)の治世の時、南の雄王(フンヴォン)は、越裳(ヴィェトゥオン)氏と称する臣下に命じて、白い雉を貢ぎ物に持って行かせました。
 言葉が通じないため、周公(チューコン)は何回も人に翻訳をさせて、初めて互いに理解できるのでした。周公(チューコン)は「なぜここに来たのか?」と尋ねました。越裳(ヴィェトゥオン)氏は答えました。「今の世に大雨や暴風はなく、海の外では3年間大きな波はありません。中国には素晴らしい聖人がいると考え、ここに参りました。」
 周公(チューコン)は哀れんで言いました。「政令が施行されなければ、君子は人に服従をさせられない。恩恵を広げなければ、君子は人の礼を受けることはできない。また黄帝(ホアンデー)が「ベトナム地域は侵略されることはない」と誓ったことは忘れない。」
 そして、越裳(ヴィェトゥオン)に地元の産物の褒美を与え、教え戒め帰しました。越裳(ヴィェトゥオン)使者が帰る道を忘れたので、周公(チューコン)は命じて5台の馬車を与えました。これらはすべて南に戻れるよう作った車でした。
 越裳(ヴィェトゥオン)氏は受け取って、扶南(フーナム)、林邑(ラムアップ)(チャンパ)の海岸をたどり、1年間かけて国に着きました。この乗り物はまっすぐ行くよう案内し、常に南だけに進むのです。
 その後、孔子は春秋(スアントゥ)経で、文郎(ヴァンラン)国を荒れ果てた場所としています。万物はまだ整備されず、荒れたままで捨てられていて、記載せずにおかれました。
 古い写本では、周公(チューコン)は「交趾(ザオチー)の人は髪を短く切り、入れ墨をし、頭をむき出しにし、裸足で歩き、歯を黒く染めるのは何故か?」と尋ねたとあります。
 越裳(ヴィェトゥオン)氏は答えました。「髪を短くするのは、ジャングルの中を歩きやすくするためです。入れ墨を入れるのは龍君(ロンクァン)の形に似せて、河を泳いで行くときに、蛟龍(ザオロン)に襲われないためです。裸足で歩くのは木に登りやすいからです。刀で耕し、焼いて植えます。頭をむき出しにするのは、炎熱を避けるため。キンマを噛めば汚れがきれいになり、そのため歯は黒くなります。」