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付録第2話 武寧(ヴーニン)の皋(カオ)将軍の伝説

安陽王(アンズォンヴォン)の時に出てきた皋魯(カオロー)将軍の話
付録は漢文がないので漢字名称がわかりません。

 将軍皋魯(高魯カオロー)は、武寧(ヴーニン)県の出です。安陽王(アンズォンヴォン)の時代、将軍は金亀神の爪を得て、霊光(リンクアン)神機の石弓を作りました。それを敵に向けるだけで、敵の軍隊はあえて近づきませんでした。将軍は何度も敵を撃退し大きな功績を残しましたが、後にラック侯に中傷され、追放されてしまいました。
 高駢(カオビェン)が南詔(ナムチェウ)軍を破って戻ったとき、武寧(ヴーニン)省を通り、ある場所に着きました。夜寝ていると、夢に9尺の高さの異人があらわれました。顔は毅然として、髪は結び、赤い服を着て、姓と名を名乗り言いました。「私は過去に安陽王(アンズォンヴォン)を支持し、敵を殺して大きな功績を作ったが、ラック候に妬まれ、排除された。死んだ後に上帝が無実な私と忠実な心を哀れんで、私をこの山河の兵士の武官、司令官としたのだ。盗賊を征伐する仕事と、そして畑を耕す農業と、私は両方をの責任がある。今は、逆賊を鎮圧するためにあなたに従い、天下は再び平和になった。あなたは本拠地に戻ったら、このことに礼を尽くさないと礼に反する。」
 駢(ビェン)は驚いて、なぜラック侯は嫉妬したのかと聞きました。異人が「明かすのは都合が悪い」と答えると、駢(ビェン)は幾度も頼みました。すると「安陽王(アンズォンヴォン)は金の鳳凰の精、ラック候は白猿の精、鳳凰と猿は相性が良く、龍とは相性が悪いので嫉妬するのです。」と答えました。
 言い終わると雲に乗って去って行きました。駢(ビェン)は夢から覚め、武寧(ヴーニン)の名を心に刻みました。そして部下にも知らせ、自身で詩を作りました。

交州(ザオチャウ)の地の美しさ、悠久の千年の長さ.
古代の知恵の賢者と会い、共に相反しないことを誓う。

 そして次のように吟じました。

百越がしっかりと手を握り、3つの軍隊が戦いを片付けた。
神人たちが正義を助け、唐家が100年続きますよう。

 候の家来のカオビェン(Cao Viên)は、駢(ビェン)を祝福して言いました。

南越(ナムヴェット)のいにしえの山河、
唐(ドゥォン)家の新しい人。
高氏は気高く、志気は高く、
龍神が助ける。

南越(ナムヴェット)の山河は美しく、龍王は気迫あり、
交州(ザオチャウ)の人は悩むのを止め、再び平和を見つける。

 高駢(カオビェン)はその後、神に美しい称号を与え、それは大灘都魯石神(?ダイタンドーロータックタン)で、年中、お供えが絶えることはありません。
 武寧(ヴーニン)の社すなわちザーディン殿では、大灘(ダイタン)の奥深くに龍王(ロンブォン)によって掘られた洞窟があります。洞窟内の流れは、舟をひっくり返すほどの強い渦を持っています。もし初めに神社に参ってから、その後で洞窟を通過するなら、その人は無事です。
 陳(チャン)朝の時代、神はクアギ(果毅?)の地位に昇進しました。大王の主要な神(クンチンウエフエ)です。この神社は、ザーディン県のダイタン村にある都魯(ドーロー)神社と呼ばれることがよくあります。もう一つの神社がドゥオンアン県フックカウ村チャンリェット地区にあります。