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狐の精の伝説

 かつて昇龍(タンロン)城は龍編(ロンビエン)と呼ばれ、上古の昔にはここに人は住んでいませんでした。李(リー)朝の王太祖(ブアタイトー)が珥河(ニーハー)川のほとりで舟を漕いでいると、2匹の龍が舟を導きました。そこでこの地を昇龍(タンロン)とし、首都にしました。現在のキンホア城です。
 昔は西に小さな岩山があり、東に龍江(ローザン)川(蘇瀝江?)がありました。山の麓の洞穴には千年以上生きている九つの尾の白狐が住んでいて、妖怪、人間、鬼に化ける能力を持ち、あちこちに出没していました。
 その頃、傘圓(タンビエン)山の麓では、蠻(マン)人が木で柱を立て草を編んで家を作っていました。山の上には神聖な神がいて、蠻(マン)人はいつも礼拝していました。その神が、蠻(マン)人に稲を植えることや布を織って白い服を作って着ることを教えたので、白衣蛮(バックイーマン)(白い服の人)と呼ばれていました。
 九尾の狐は白衣族の人に化けて、蠻(マン)の人々が歌う中に加わって、男の子と女の子を山の洞窟に来るよう誘惑します。蠻(マン)人はとても困りました。
 龍君(ロンクン)は水府の省庁に命令を出し、派遣して、水面の高さを上昇させ岩の洞穴を破壊するようにしました。
 九尾の狐は逃げだし、水府の軍隊はそれを追い、洞穴を壊し、狐を捕らえて飲み込みました。この場所は深い淵に変わり、「狐の屍の淵」(つまり今の西(タイ)湖)と呼ばれました。後に妖怪を鎮めるため、霊廟、今の金牛寺(キムグートゥ)を建てました。
 湖の西側の畑はとても平坦で、地元の人々は作物を植え生計を立てています。現在は狐洞(ホードン)(キツネの洞穴)と呼ばれています。ここの土地は高く乾いているので人々は家を建てました。現在は狐村(ホートン)と呼ばれています。 古いキツネの巣窟は今は魯卻(ロークォック)村と呼ばれています。