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付録第13話 布擺(ボーバイ)村の神の伝説
Truyện vị thần làng Bố Bái

龍王の妻の不倫の子どもを育てて
一族が助けられる話
昔のベトナムの女性は自由ですね

 布擺(ボーバイ)村の神布擺(ボーバイ)は、炎?龍(ビェムロン)の精です。
 昔、ハーホン道のハンキェウ村には、ダン家に2人の兄弟がいて、1人はティエンミン、1人はティエンサという名前でした。2人が海に魚を捕りに行くと、木に似ている奇妙な物体がありました。長さは3尺以上、色はカラスの玉子のようで、波の上でゆらゆらと浮いています。兄弟は拾って持ち帰りました。夜になると、突然、物体の中から音が聞こえ、兄弟は怖くなって、すぐに水の流れに投げ捨て、別の船に行って寝てしまいました。

 その夜、兄弟が夢を見ると、1人の人が来て言いました。「私は東海龍王(ドンハイロンブオン)の妻で、つい炎?龍王(ビェムロンブオン)と通じてしまい、彼の子どもを産みました。私は東海龍王(ドンハイロンブオン)に知られるのをおそれて、あなたたちに託しました。どうかそれを守って大切にしてください。誰かに傷つけられることがあってはいけません。それが大きくなったら、あなたたちに福があるでしょう。」兄弟がびっくりして目を覚ますと、さっきの木が船といっしょに漂っていて、見て、運んで元に戻しました。

 家に着くと、兄弟は布擺(ボーバイ)の地に泊まって休みました。すると木が突然船から地面に飛びうつりました。兄弟は祠を建て、崇拝するために木で像を作り、それを龍君(ロンクァン)と名付けました。

 陳(チャン)朝の代に、王は従者を海に潜らせて真珠を探しました。従者は何も見つけることができず、ただダン家の子孫だけがたくさんの真珠を見つける事ができました。従者が理由を聞くと、ダン家の人は昔の話を明らかにしました。従者が王に報告すると、王は儀式と音楽、彫像の行進を行わせました。以来、たくさんの真珠が取れるようになりました。王は、神に報酬を与え、称号を神珠龍君(タンチャウロンクァン)とし、利済?霊通慧信龍君(ロイテーリントンフエティンロンクァン)の地位を授けました。

 この寺院はクインコイ県の布擺(ボーバイ)村にあります。寺院の東には、広い墓地があり、元は、昔彫像が作られた場所です。それぞれの王朝を通じて、神はいつも称号を与えられてきました。 今日に至るまで、非常に霊験あらたかです。